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ビバ毒書ライフ!
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小生、活字中毒的なところがありまして、ご飯を頂くときもおトイレに行くときも(失礼)乗り物に乗るときも、本は手放せません。
と申しましても、「ご趣味は?」「はい、読書と音楽鑑賞ざ~ます!」というような高尚なものではなく、禁断症状を抑えるためにヤクをやるのと同じようなもんだべ、と考えていただければケッコウです。
そんなわけで、親父の看病をしている間にせっせと本を読み漁っていました。
今回ご紹介するのは、そんな中で出会った目から鱗なステキな一冊。

司馬遼太郎「愛蘭土紀行Ⅰ、Ⅱ」

純ニホンズィンな私は、英吉利と愛蘭土の区別がかなりついていませんでした。
しかーしっ、これを読んだらアラ不思議。
「へーぇ、そーゆーことだったんだぁ」と色んなことが分かり(分かったような気になり)ました。

まず、アイルランドはイギリスではない。(←相当に世間知らず)
IRAなどの紛争の背景として、イギリスープロテスタントVSアイルランドーカトリックの対立があった。
しかもそれが、16世紀の清教徒革命で実権を握ったクロムウェルに端を発しているというのにも、一般常識では当たり前なのだろうが驚き桃の木山椒の木でした。
そういう何百年つーしがらみが、アイルランドとイギリスという先進国くさいところでも未だに生で影響してるんだなぁ、と思うとたまりませんね。変なところで浪漫を感じる。
そういう国の人たちが、いがみ合いながらも大英帝国として世界を席巻し、インドから中国、そして侍の国にまでコンニチワしちゃって影響与えまくりなんて歴史の流れも、私的にもーぅたまりません。
この本読めばお分かりいただけるかと思いますが、アイルランドという小さな目立たない国でも、こんなにも濃い歴史があって、こんなにも世界に影響与えてるんだという事を知ると、月並みですが、世界は広いと再確認してしまいます。

話が少し横道にそれます。
今から言う事はあくまで私自身の事や、私の偏見で言う事ですが、日本の学生で歴史オタクとか歴史好き、または歴史や社会が得意という子のほとんどは「三国志」とかから入ったんじゃないかな~?と思うのです。
恥ずかしながら私もその口です。
三国志はゲームとか漫画がいっぱいありますし、実際お話としても面白いですし、別に全然いいんですが、私のようなザコによりますと、三国志の事を知っただけで「もう俺は歴史得意」なイケイケ状態になってしまう子がおります。
これは戦国時代マニアにもあてはまるかもしれません。
某信長ゲーとかありますが、これらのゲームに精通し、上手にクリアー出来るようになると「ほら見て、ボクは実際に国を治めてもきっとスゴイよ」などと真面目に言っちゃう子とかいます。これは実例です。
いや別に三国志の事とか信長の事とかに詳しい事は素晴らしい事ですよ、だって俺知らねーもん、大いに誇ってかまいません。
でも、歴史の面白みは、アイルランドのような(というと失礼ですが)日本人とは無縁に思えるかもしれない国にだってあるんじゃないかな~?という事です。
もっと言うと、自分のじいちゃんとか親父とか、たかだか何十年という過去の話だって聞いてみると面白いという事です。
それだって立派に歴史だと私は思いますし、三国志と同じかそれ以上に役に立つ・・・日がくるかもしれません。
そんなこと言われんでも重々分かってんだよ!と仰られる方がほとんだとは思いますが、自分の子供とか自分と関わりのある子とかには、色んなことに興味をもって、偏見なく知識を取り入れて目を輝かせて欲しいとオッサンはこれ読んで思いました、というお話し。

追伸:
司馬先生はこういう紀行文とか書かせると、やらしいくらい面白くてステキです。
ぜひご一読をお勧めいたします。
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小川七三
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機動戦士
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自己紹介:
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外観:石井一久投手に酷似

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好物:天ぷら

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